家の構造は木造?鉄骨?RC?

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日本人は大昔から多くの家を木で建てて来ました。

世界最古の木造建造物と言われている法隆寺もその一つです。

今では材料は主に、木、鉄、コンクリート。様々な構造、工法があります。

そのあたりの構造工法をご紹介します。

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木造・鉄骨・RC造 それぞれの特徴を知る

日本の住宅で主に建てられているこの3つの工法をそれぞれ見ていきましょう。

例えばストローベイルハウスのような珍しい工法もあり、日本で主流となっている構造以外で建てられる家も他にありますが、今回はスルーします。


ストローベイルハウスとは・・・


[1] 藁圧縮ブロック積層型断熱壁工法
ストローベイルハウスとは藁ブロック(900×450×350)を煉瓦積みにし、土や漆喰を塗ることにより防火、耐久性能を高める。

[2] 2種類の構法
『ロードベアリング』と『ノンロードベアリング』
◆ロードベアリング(耐荷重壁式構法)は、ストローベイル自体を構造体と断熱材等として使用する構法。(日本の建築基準法では床面積10㎡以下で建設可能)
◆ノンロードベアリング(非耐荷重壁式構法)は、構造体の外側、もしくは内側にストローベイルを積み上げ固定し断熱材等として使用する構法。

引用元: 有機建築左吉 HP

木造住宅

日本で一番多く建てられている構造です。

木造住宅と言ってもその中でも工法は大きく二分されます。

それが、在来工法と2×4工法です。

在来軸組工法
建築途中の現場でよく見ることもあるかもしれません。
今でも多く採用されている工法です。
家の基礎の上に、土台を敷きそこに柱を立て梁で建物の骨組みを作っていきます。
間取りの自由度が高く、空間を広く開放的に作ることもできます。
また、以前スケルトンインフィルのお話もしましたが、
リフォームにも対応しやすい構造になります。
2×4工法
日本に入ってきてからそれほど古い工法ではありません。
「2×4」というのは使う木材のサイズです。
断面の寸法が2インチ×4インチの木材です。今は2×6のほうが多いかもしれません。
この木材で枠を作って板をはりパネル状にして組み上げていきます。枠組み工法といわれたりします。
パネル状のものを組み上げていくため工期は在来工法と比べ比較的短くて済みます。
ただし、パネルが耐震から見た重要な構造となっているため、自由度は在来工法に比べると低くなります。
 

鉄骨造住宅

いまは耐震等級があり木造でも鉄骨でも最高等級での建築は可能です。

ですが、どうしても地震に対しては鉄骨のほうが強いイメージがついています。

実際、軽量鉄骨で住宅を作った場合、木造と比べた総重量は軽くなる場合もあるので、

その点では、地震に強いといわれるかもしれません。

鉄骨造
使う材の形、厚さにより「重量鉄骨」と「軽量鉄骨」に分かれます。
一般の戸建て住宅はほぼ「軽量鉄骨」を採用されます。
ビルや大型店舗などには「重量鉄骨」が使われますが、一般の住宅に対してそこまでの強度は必要ありませんので、基本的に使われることはないです。
一部の住宅会社では扱っているため、どうしても重量鉄骨にしたい方は問い合わせてください。
鉄骨住宅では木造に比べると柱のスパンを長くすることができるため、開放的な空間を造ることが可能です。
費用面では木造と比べ比較的高くなるケースが多いようです。
また、鉄骨資材をクレーンなどの大型重機で扱うため、狭い道路や路地状敷地の土地では建築自体できないケースもあります。

RC造住宅

他の2つの構造と比べると一般のお宅ではあまり採用されない工法になります。

コストがかかるからです。RC造で作る場合は予算が多く必要になります。

RC造
鉄筋を組みコンクリートで一体に作る構造になります。
そのため、耐震や耐火に強くなります。
作る工程として大量のコンクリートを型枠に流し込み作るため、コンクリートの施工が建物の重要部分を多く締めます。
コンクリートの強度を出すための施工に注意が必要なことと、固めるための期間として工期がかかることもRC造の特徴です。
そのあたりがコストの高さにも関係しています。
そのため、ビルなどの比較的強度の必要な高さのある建物に多く採用されています。

まとめ

建物を造るといっても工法はさまざまです。

住宅展示場に並ぶ会社も構造、工法は様々です。

実際に住むうえでもそれぞれの工法にメリット・デメリットがあります。

他にも、建てる構造により税金が変わってきたりもしますし、メンテナンスや耐久性も変わってきます。

自分に合った構造、工法で建てればいいのかは、いろいろな条件を考えて上で、決めていきましょう。

そこからゆっくりじっくり家づくりをしていきましょう。